Stanford University Natural Capital Symposium 2026

世界は自然資本をどう経営に組み込み始めたのか ― (現地参加レポート)

本レポートの前号「ネイチャーポジティブビジョン・わが国が構築すべき独自戦略(上下編)」

にて自然資本が注目されている背景について説明した。

国家の経済運営、国際金融、企業経営、サプライチェーンの安定性、さらには産業競争力そのものを左右する経営課題として認識され始めている。

一方、自然資本は、合意形成が進んできた気候変動(CO2排出量等の単一指標)と比較すると、対象が極めて多様かつ複雑である。

そのため、マクロ経済指標・国家統計(SEEA、GEP)と、地域・現場における実測データをいかにシームレスに接続させるかが、

現在世界共通の最重要課題となっている。このように世界では、自然資本は環境保全やCSR(社会的責任)の枠組みを超えつつある。

本レポートは、Stanford Universityで開催された「Natural Capital Symposium 2026」で

得られた知見をもとに、自然資本をめぐる世界の潮流を整理したものである。あわせて、企業経営への示唆を取りまとめた。

キーワード: Natural Capital Alliance|Ecosystem Services|Landscape Approach|

Gross Ecosystem Product (GEP)|System of Environmental-Economic Accounting (SEEA)|InVEST