ネイチャー・ポジティブソフトウェア動向

アセスメントと可視化のためのツール群

ー 海外動向と今後の展望 ー

本レポートの前号「Stanford University Natural Capital Symposium 2026」にて、自然資本が経営課題として認識され始めた世界の潮流を報告した。そこで明らかになったのが、「評価の前提となるデータ」と、「それを扱うツールの整備」という実装に関する二つの課題である。

また、自然関連データには、CO2換算トンのような『共通の単位』が存在しない。そのため評価は、「空間・ロケーション」、「インパクト要因」、「自然への依存度」、「自然の状態」という4つのカテゴリーを個別に扱う必要がある。とりわけ「自然の状態」の実測は、世界的に最も手薄な領域として残されている。

そこで本レポートでは、測定に関する課題への施策として、TNFD開示を支える主流ツールと、衛星・AI・環境DNAによる最新ツールを比較し、両者を組み合わせる実務設計と、日本が国土レベルで取るべき打ち手を提示したい。

キーワード: TNFD|LEAP|ENCORE|IBAT|WWF Biodiversity Risk Filter|WRI Aqueduct|InVEST|環境DNA(eDNA)|衛星リモートセンシング|自然共生サイト